Ubuntu 16.04 LTS 日本語 RemixをVMware(R) WorkstationのゲストOSとしてインストールした時のTipsをまとめました。
vmware-tools が機能しない問題の対応
Ubuntu 16.04 LTS 日本語 RemixのOSをセットアップ後にvmware-toolsをインストールをしましたが(『Ubuntu 仮想マシンに VMware Tools をインストールする』)、機能しませんでした。ホストOSとゲストOSとの間でコピー&ペーストが出来なかったり、共有フォルダが見えない状態になりました。vmware-toolsのインストールにも失敗している様子はなく、serviceコマンドでvmware-toolsサービスの確認をしますが、サービスは正常に起動している状態です。
今はVMware Toolsより各OSベンダが提供しているopen-vm-toolsの使用が推奨されているとのことのようなので、一度、vmware-toolsをアンインストールして(『UbuntuにインストールしたVMware Toolsをアンインストールする』)、open-vm-toolsをインストールしました(『VMware による open-vm-tools のサポート (2074713)』)。vmware-toolsでは問題なく動作しました。
sysv-rc-confのキャッシュファイルの削除について
「sysv-rc-conf -list」コマンドで見るサービス状況と「sysv-rc-conf」コマンドで見るサービス状況が異なって見えました。apt-getコマンドでサービスをアンインストールした後に確認すると、「sysv-rc-conf -list」コマンドでは削除したサービスはリストから消えていましたが、「sysv-rc-conf」コマンドで見た場合はリストに残ったままでした。「sysv-rc-conf」コマンドで見るサービス状況はキャッシュファイル(/var/lib/sysv-rc-conf/services)から見ているようで、アンインストールしたサービスの登録をキャッシュファイルから削除する必要があるようです。
キャッシュファイルは一度、手動でファイル自身を削除すれば、再度、「sysv-rc-conf」コマンド実行時に再構築してくるので、サービスをアンインストールした時は必ずsysv-rc-confのキャッシュファイルを削除するようにします。
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$ sudo rm /var/lib/sysv-rc-conf/services |
supervisorが起動しない問題の対応
Ubuntu 16.04 LTS 日本語 Remixにsupervisorをインストールしましたが、OS起動時にsupervisorサービス自体が起動せず、そのため、 supervisorに登録したプログラムも起動させる事ができない事態になりました。OS起動後にserviceコマンドでsupervisorサービスの確認するとサービスが起動していない状況ですが、ターミナルからserviceコマンドでsupervisor起動させると正常に起動します。
上記の問題はUbuntu 16.04にsupervisorをインストールした時のバグ(『Bug #1594740 “Supervisor not enabled or started in Ubuntu 16.04 ...” : Bugs : supervisor package : Ubuntu』)のようで、『supervisord - ubuntu server 16.04: cannot get supervisor to start automatically - Unix & Linux Stack Exchange』を参考に対応しました。「systemctl」コマンドでsupervisorサービスを確認するとdisableになっていたため、enableに変更しました。
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$ sudo systemctl enable supervisor |
OS再起動でsupervisorサービス起動を確認し、登録したプログラムの起動も確認しました。