SEO対策は良く言われるように、(1)クローラーの巡回フェーズ、(2)ページのインデックス登録フェーズ、(3)検索順位決定フェーズの3つのフェーズで考える必要があるようです。SEO対策は様々なWEBページでも紹介されていますが、SEO対策の1つ1つを箇条書きにまとめてみました。
検討フェーズと対策の目的
検討フェーズ別にSEO対策の目的を下表のようにまとめました。
検討フェーズ | 対策の目的 |
クローラーの巡回 | クローラーの回遊性を向上し、漏れなく多くのページを巡回してもらう。 |
ページのインデックス登録 | 早くページをインデックスに登録してもらう。 |
検索順位決定 | 高品質なページとして登録してもらう(低品質なページに認識されない)。 |
目的に対する対応
クローラーの回遊性を向上し、漏れなく多くのページを巡回してもらう
- XMLサイトマップ作成する(漏れなく見てもらう)。
- robots.txtを作成する。
早くページをインデックスに登録してもらう
- XMLサイトマップ作成する(インデクッスの登録を促す。Google Search Consoleのサイトマップの追加を行う)。
- robots.txtを作成する。
高品質なページとして登録してもらう
- コンテンツそのものの充実。
- 高品質なページとして登録してもらう。
- 低品質なページとして登録させない(robots.txtやnoindexの活用)。
- 低品質なページに間違われない(nofollowの活用)。
サイトマップ
- サイトマップには、HTMLサイトマップ(訪問ユーザー向けの目次)とXMLサイトマップ(検索エンジンのためのコンテンツリスト)の2つの種類があり、SEO対策としてはXMLサイトマップが使用されています。
- 記事を更新するたびにXMLサイトマップを自動生成し(WordPressの場合はAll in One SEOなどのツールを使用します)、Googleにサイトの存在や更新を素早く知らせ、クローラーを効率的に巡回させることでクロール漏れなどを少なくする必要があります。
- Google Search Consoleのサイトマップの追加を行います。
- インデックスの登録スピードやクローラーの回遊性向上で、検索結果画面に表示されるスピードや検索順位向上のスピードを早めます。
- robots.txtでサイトマップを指定します。
- 高品質なページをインデクッスさせる事が目的なので、コンテンツをサイトマップに含めるか否かは、noindex(属性)やnofollow(属性)の使用可否と同じ基準で考えて良いと思います。
robots.txt
- robots.txtは2つの役割があります。(1)1つは不要なページに対するクローラーのアクセスをブロックする事と、(2)2つ目はXMLサイトマップ(sitemap.xml)の場所をクローラーに知らせる事です。
- 不要なページにはクローラーが回らないようにするのは、クロールバジェットが無駄に消費されないようにしたいためです(無駄なクロールが発生しないように制御したい思いです)。結果として、クローラーの回遊性を向上することができます。
- robots.txtでクロールをブロックするべきページは、(1)低品質なページ、(2)広告リンク先のページなどになります。基本的には低品質なページをブロックする事が目的なので、ブロックすべき基準は、noindex(属性)やnofollow(属性)の使用可否と同じと考えて良いと思います。
- robots.txtはルートドメインの場所に設置する必要があります。
- WordPressの運営サイトでよく見かけるのが、管理画面のディレクトリ以下を禁止する設定です。
noindex(属性)の活用
- noindex(属性)とは、metaタグに記述する設定で、検索エンジンに対し、「インデックスしないで!」メッセージを伝える役割です。
- noindex(属性)が指定されたページはクロールされてもインデックス登録されなくなり、検索結果には表示されなくなります。
- サイトが低品質なページにに引っ張られて高品質なページの検索順位を下げることを防ぐことが目的です。
- オリジナリティ要素の低いページ(重複コンテンツ)は「noindex」指定した方が良いと思われます。
- 低品質なページと判断されそうな、でも、ユーザーのためにあった方がよい有効なページ(サイトマップページ、エラーページ、CMSによって自動生成される雑多なタグページ、分類ページ(タクソノミー)、アーカイブページ、検索結果ページなど)は、noindexを設定した方が良いと思われます。
nofollow(属性)の活用
- nofollow(属性)とは検索エンジンに対し、「ページからのリンクをたどるな!」メッセージを伝える役割です。
- nofollow指定されたリンクをクロールの対象リストから除外し、リンク先にリンクジュース(ページ評価)の受け渡しを無効化させる属性のことです。
- nofollow(属性)を入れてしまうと、そのページから張られているリンク先がクロールされなくなります。
- aタグに記述する方法は、rel=”nofollow”属性を追加します。
- metaタグに記述する方法は、metaタグにnofollow属性を記述すると、ページ内にある全てのリンクに対しnofollowを指定することとなります。
- nofollow(属性)は、(1)信頼できないサイト(コンテンツ)へのリンクでリンクジュースを受け渡したくないと思うサイト、(2)有料リンク/広告リンク(有料リンクはGoogleから禁止されておりSEO目的の相互リンクや低品質ページ判断になる)、(3)ログイン画面や注文フォームなどのリンクにクロールさせず重要なページの評価を下げたくない場合等に使用します。
- 上項に該当しない場合は、積極的に使用しなくて良いと思われます。
高品質なページとして認識してもらう
- 高品質なコンテンツを作成。
- 被リンク対策。
- HTMLタグ対策(titleタグ, meta descriptionタグ, h1タグ等): h1~6見出しタグの使い方を注意して、文章構造を正しくクローラーに理解してもらいやすくします。h1タグは1ページに1つとします(1ページ1キーワードが望ましいされているため)。見出しタグを入れ子にしていくイメージで、h1の前にh2やh3タグを使わないように心がけます。
- キーワード対策。
- モバイル対策
用語集
タクソノミー
分類のこと
参考にさせていただいたページです。ありがとうございました。